『〈堕剣士〉キロク 背徳の島』

ジャパニーズ・ソード・パンクの傑作が登場!
ビターでハードボイルドな、大人のためのダーク・ファンタジー。

人間たちの欲望が渦巻く人工島〈外曲輪〉を舞台に、カネで人を斬る剣士〈堕剣士〉のキロクの活躍を描く中短編集。「小説家になろう」で公開していた三篇に加え、書き下ろし中編「銷魂の瞳は宝玉の碧」も収録。

〈外曲輪〉で懶惰な日々を送っていた〈墓石〉のキロクの首に金貨五枚の賞金がかけられた。色と欲が蠢く島に剣光が閃き、血が霧しぶく。そして、腕利きの〈堕剣士〉が呼び寄せられる。はたしてキロクに勝機はあるのか。……「愚かしき己に捧ぐ弔歌」

領主の世子を狙う妖術師〈黄泉がえり〉のマイルスを討て――襲撃は成功したと思われたが、次々と殺される関係者たち。本当に妖術師は死んだのか。次はキロクが殺される?……「忌まわしき妖術師の哄笑」

屍人の傭兵団を〈外曲輪〉に招いたのは島主らしい。謀反の企てを未然に潰すべく、キロクは輸送船襲撃を依頼される。〈腐れ術師〉のクレアたちと船へ向かったキロクを待ち受ける屍人の群れ。キロクの魔剣マイルスが唸りをあげる。……「屍人どもの船がくる夜」

踊り子のへそに嵌められた宝玉のなかへ取り込まれてしまったキロク。そこは不死者が支配する異世界だった。キロクは少女と交わした約束を守るため、かつての盟友と対決する。……「銷魂の瞳は宝玉の碧」

表紙絵は L/M MUFFET さんにお願いしました。

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