乙野二郎『ウィンター・ホワイト~広島護国神社前殺人事件~』現役の弁護士でもある作者が書いたリーガル・サスペンスです。
法廷ミステリというと頭に浮かぶのはぺリイ・メイスンなんですが、実のところ僕はあんなにあるシリーズのうち数冊しか読んでおりません。ガードナーが古すぎるとすればグリシャムですか。こっちも読んだのは『法律事務所』だけ。グリシャム以降の法廷ミステリとなるともうピンと来ません。日本だと「赤かぶ検事シリーズ」の和久俊三でしょうか。不勉強で申し訳ない。乱歩賞受賞作しか読んでいません。和久俊三も弁護士でしたから、やはり法曹関係者以外には手を出しにくいジャンルなのでしょう。となると『検察側の証人』をものした「素人」クリスティはすごいなと思います。そういえば処女作『スタイルズ荘の怪事件』も(以下ネタバレにつき自粛)。
というわけで、素人としては法廷ミステリというとどうしても、検事と弁護士の丁々発止のやりとりを予想してしまうのですが、本作の裁判は極めてリアルに淡々と進められていきます。
主人公「私」は弁護士で、殺人事件の被疑者である妻の弁護をしています。すでに一審は妻の有罪で決していて、今は控訴係争中です。妻は結婚して一週間もしないうちに逮捕されてしまいました。新婚ホヤホヤどころではありません。ほぼ結婚していないに等しいです。
殺人のあった現場は「開かれた密室」状態になっていて、第一発見者であった妻が犯人とされたのです。この密室トリックを解いていく本格系のミステリかな、圧倒的に不利な状況を主人公はどう逆転させるのかな、と読んでいきますが、主人公はどんどんどんどん追い込まれていきます。
まさかこれはアイリッシュの『夜は千の目を持つ』みたいな話じゃあるまいな、と不安になりかけたところで、主人公は思い切った行動に出ます。これはこれでホントびっくりな展開です。そして、ラストにはもうひとつビターなどんでん返しが待っています。
あとがきに書かれていましたが、とてもハードボイルドな作品となっております。ノワールじゃなくて、チャンドラー直系のハードボイルド好みの大人の方にはぜひ読んでいただきたいですね。https://www.amazon.co.jp/dp/B06XQJZ8KW
ハードボイルドといえば、僕もこれはハードボイルドのつもりで書きました。ついでにお読みください。全部 Kindle Unlimited で読めます。

作家に複数の作品がある場合、以前は処女作から読み始めていたのですが、最近は長い物から読むようになりました。齢を取ったせいだとおもいます。全作品読破してやろうという気力がもうないんですね。美味しいとこだけいただきたい、みたいな感じになっているのです。というわけで、牛野小雪さんの作品からはこれを選んで読んでみました。『聖者の行進』上・下巻。
王木亡一朗『Our Numbered Days』。
可愛い女の子の表紙。これが妹ですか。可愛いじゃないですか。今回も「ジャケ買い」の1冊。
幸田 玲『夏のかけら』 これも「ジャケ買い」です。いや、kindle unlimited で読んだから、買ったとは言えないか。でも、とにかく表紙で選んだ。それは間違いありません。
今回は『このセルフパブリッシングがすごい!2019年版』ランキング1位の伊藤なむあひ『東京死体ランド』です。
今回はよくTwitterで見かけていた作家の本を読みました。月乃宮千晶『ゼロの男』です。
今回も大人向けかなあ。小倉銀時『アラジン』です。何とも不思議な表紙です。タイトルが『アラジン』ですから、アラブの格好をした人がいるのはいいんですが、四人の男女と犬と猫がこちらに背を向けています。
前回はラノベでしたが、今回は完全に大人が大人のために書いた小説。
今回はラノベっぽいのを読もうと思って選んでみました。東居英知『吸血聖戦:ヴァンパイア・クルセイド』です。とはいうものの、最近のラノベは読んでいないので、どんなものがラノベっぽいと言えるのかいまいち怪しいです。とりあえず、kindle unlimitedの「ライトノベル」のジャンルからチョイスです。