今回は鵜飼真守『星見の辰之進』です。なぜこの小説かというのは、表紙に書かれている惹句をご覧いただければわかってもらえると思います。「江戸封鎖の真相」ですよ。江戸封鎖、江戸ロックダウンですよ。東京のロックダウンもありうると言われている今日、江戸が封鎖されるとなればこれは読まずにはいられませんよね。
さては疫病が流行ったかと思って『武江年表』を見てみましたが、明暦三年というのは明暦の大火の年なんですね。疫病が流行ったともかかれていません。火事じゃ封鎖したりはしないよなあ、と思いながら読み始めました。
タイトルが『星見の辰之進』ですから開巻早々登場する井深辰之進が主人公でしょう。舞台は1656年明暦二年十一月の江戸ではなく會津、お目見得以下の藩士辰之進は天文台で星を見ています。星見の辰之進、看板に偽りなしです。今夜はもう帰ろうとするそのときに星が動きます。
星は鶴ヶ城の上でぴたりととまり、繭のような形をしています。形がわかるとなればこれはもう星ではありませんよね。何だろう、気球か何かだろうか、と読み進めていくと、主人公は星が江戸へ飛び去ったことを知り、藩主の命を受けて江戸へ向かいます。
しかし、江戸は封鎖されていて、中に入れません。江戸を目前にして足止めをくらった辰之進ですが、そこでお初という娘と知り合います。さて、この知合い方については、時代小説では定番中のド定番なので考えてみてください。答えは実際に小説を読んで確認のほど。たぶん想像した通りだと思います。
このお初の父親佐平治は赤鴉という盗賊団の首領をしています。この男と一緒に江戸封鎖の謎を探っていくのですが、その答え知るには江戸城に忍び込まなければならないとわかります。そこに風魔の忍者や御庭番の伊賀忍者も絡み、クライマックスの明暦の大火へと至るのですが、このとき江戸城の上空には繭形の星が浮かんでいるのです。いったいこの星は何なのか。大方の読者の予想を裏切る展開が待っているので、ぜひご自身の目でお確かめください。https://www.amazon.co.jp/dp/B07YBJGR9W
自作の宣伝です。大火事がクライマックスという点では似ていると思うのですが……。あっ、あと、忍びも出てきます。ぜひお読みください。全部 Kindle Unlimited で読めます。

まさかパンデミックなんて考えてもみなかったですよ。前の新型インフルエンザのときだって大山鳴動して鼠一匹って感じだったし、エボラ出血熱については手洗いできる国なら流行らないようだし。戦前の「眠り病」嗜眠性脳炎の流行のときはどうやらウィルスのせいだってことがわかったあたりでなぜか流行が沈静化してしまったらしいので、今回のCOVID-19もいい加減沈静化してくれないものでしょうか。
正直、ジャケ買いです。とても単純だけど、力強い表紙。タダノ ケイ『ゲームトピア』。ⅠとⅡに分かれています。合計で約350ページ。短めの長編ですね。
乙野二郎『ウィンター・ホワイト~広島護国神社前殺人事件~』現役の弁護士でもある作者が書いたリーガル・サスペンスです。
作家に複数の作品がある場合、以前は処女作から読み始めていたのですが、最近は長い物から読むようになりました。齢を取ったせいだとおもいます。全作品読破してやろうという気力がもうないんですね。美味しいとこだけいただきたい、みたいな感じになっているのです。というわけで、牛野小雪さんの作品からはこれを選んで読んでみました。『聖者の行進』上・下巻。
王木亡一朗『Our Numbered Days』。
可愛い女の子の表紙。これが妹ですか。可愛いじゃないですか。今回も「ジャケ買い」の1冊。
幸田 玲『夏のかけら』 これも「ジャケ買い」です。いや、kindle unlimited で読んだから、買ったとは言えないか。でも、とにかく表紙で選んだ。それは間違いありません。
今回は『このセルフパブリッシングがすごい!2019年版』ランキング1位の伊藤なむあひ『東京死体ランド』です。
今回はよくTwitterで見かけていた作家の本を読みました。月乃宮千晶『ゼロの男』です。